街のあかりと台風

上映が終わってしまうので、一念発起して昨日仕事終わりにカウリスマキ『街のあかり』を見てきました。 台風直撃ということもあって観客は僕を入れて7人だった。さてこの映画、素晴らしい小品!色、特にグレー系が良くて印象的でした。相変わらず音楽もかっこいい(今回は割とロック)。 いつもの女優さん(『過去の無い男』等のヒロイン)がチョイ役で出てきたときはにんまり。ラスト直前はあたかも寒い冬のあとにフキノトウが顔を出してるのを見つけた時のような、フィールド・オブ・ヘヴンでジョナサン・リッチマンを見たときのようなやさしい気持ちに。
外は更なる台風の世界でしたが上映後は足取り軽く、ポン引きの「お兄さん、ヌキどうですか?」の声も不快ではありませんでした。あ、勿論寄りませんでしたけど。


レ・コスミコミケ』読み終わったので(これまた思いもしないところから頭をぶん殴られる如き作品。カルヴィーノ・・!)、長い間本棚でオブジェと化していた大西巨人神聖喜劇』(光文社文庫版)をついに読み始めました(最近、新作?出ましたね)。相変わらず漢字と引用が多くて苦労してますが、ようやく慣れてきました。これから長い付き合いになりそうだぜよろしく、と決意と宣言をしときます。

神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)

神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)