moools『Weather Sketch Modified』

ウェザー・スケッチ・モディファイド

ウェザー・スケッチ・モディファイド

ギターロックとは不思議なもので、なんてこと無い詞がメロディと出会うことで耳から離れない忘れられないフレーズになることがある。人はそれはケミストリー(ハロルド作石BECK』)と呼び、はたまたエモーショナル(渋谷陽一)と呼ぶ。
僕にとってはまさにmooolsがそう。特にこのアルバムの4曲目「アドバルーン」のあまりにタルいAメロを抜けた「屋根を舐めていくアドバルーンの影」というフレーズは何故だかその映像と懐かしさみたいな感情が湧いてきて心底ハマって一時期は常に口ずさんじゃってたな。

「天気」をモチーフにしたこのアルバムは他にも印象的なフレーズがいっぱい。笑いあり涙あり胸のチクリありの素晴らしい出来に仕上がっています。ワタシ曰く、日本一過小評価されているバンド。曰く、日本一カラオケ収録を熱望されるバンド(特に「バイトをやめると言ってきな」)。mooolsに幸あれ。