ATAK NIGHT4

5/3深夜はATAK NIGHT@UNITへ行ってきました。その日は10:30より大学時代の友人の結婚式〜披露宴〜2次会(しかも幹事)で22:00まで。しかしいい式でした。いつも頼りない彼が凄く大人に見えたな。2次会も大きなトラブル無く無事終了で23:00帰宅。この日2本目のリポDをイッキしUNITへ向かったのでした。
こないだのFenneszより少ないもののかなりの人出。こんなエッジィな音楽でよく人が集まるもんだと感心しながらも自分はかなりのバッドコンディション。


evala
最初はevalaさん。ツリー状に音の粒子が増えていくイントロダクションを経て暗転、音が広がるとともに線形がカオティックに動くグラフィックに。とてもスタティックな印象だったんだけどビートが聴こえるアグレッシブなパートも有り。それにしても音がイィー。噂の8chスピーカがフロアを取り囲んでました。40〜50分のセットだったんだけどかなり冗長に感じた。スタンディングのクラブイベントなのでもっとメリハリの効いたセットに欲しかった気も。


刀根康尚
この辺から混みあってきて手元と機材が見えなかったんだけど色んな音の断片をカットアップ/コラージュしていて何と言うかナム・ジュン・パイクのTVを沢山使ったビデオアート作品の音楽版ともいえるような・・・(そういやどっちもフルクサス経由、ですね)。グルーヴィ、では全く無いんだけど体と脳が急かされる感じ。僕としてはいきなし都会の喧騒(ニューヨークの雑踏?行ったこと無いけど)に放り込まれてしまったような印象を持ちました。
驚くべきは夕方くらいから寝不足で頭痛がしてたんだけど、この頭痛のような音楽を聴いて随分体調が良くなったってこと。脳内麻薬stronger than any otherが分泌されたってことなのかな。


刀根康尚高橋悠治Duo
渋谷さん登場でMC。スペシャルゲストは高橋悠治さん(!)とのこと。サカモト教授だと思ってた僕は思考の死角を付かれました。なるほどなー。ソロの予定が急遽刀根さんとのDuoになった模様。これには興奮。上がるわー。しかしですよ、このデュオが本当に素晴らしかった。喧騒のコラージュにどこからも自由で軽やかな高橋悠治さんのキーボードが反駁しつつ絡み付く様はその80'sチックな音色も相まってなんとも宇宙的、でした。このライブ音源はぜひ何としてもATAKより発売してもらいたいです。


池田亮司
ここで大体01:30くらい。流石に疲れてひと休憩するも階段のところ(だけ)が異常な混雑で上に上がれない。なんでやねん。というわけでしばらく酒も飲まずフロアに居続けることに。あ、フロアはかなり余裕ありましたよ。
休めないので少し落ち気味だったけど、池田亮司さんの音が出たら関係が無かった。尋常じゃ無い音の細かさと幅。低周波の音は完全に振動と化してた。そして最初のほうで起こった、友達にヤバイねと伝えようとして自分では大声を出すんだけど全く聴こえない口パク状態。これが位相が逆のサイン波が出て相殺しているという状況なのか・・!!!ヤベェ。ヴィジュアルとのシンクロ具合も群を抜いてて予想よりテッキーだったセットは興奮している中、あっというまに終わってしまいました。


渋谷慶一郎
今回は映像無し/完全暗転のライブ。前回ここで見たときもキャリア総括の何でも感を感じたんだけど今回はさらにその傾向が強くなってた。ビートが入る瞬間も多々、そして何とメロディ(らしきもの)も現われるといった、ここに来てミニマルテクノとの親和性すらも見せるように感じられた振れ幅の高いライブだったので、これには映像付けるのは難しいかも、とか思ったり。スクリューされたマリアさんの声が入るのは「Angel Passed」なのかな?の後には何と唐突に4つ打ったりして衝撃でした。勿論踊ったけど。それにしても体調が今一つで最後の方は殆ど覚えてないけど真っ暗な中この世とあちら側の臨界のような音を出し続ける渋谷さんが美しく見えた。


渋谷さん終わりで大体03:00。フラフラだったので露骨キットさんが違和感アリアリのマーチを流すなか、UNICEへ退散。主に日本語のHIPHOPについて話し気がつけば04:30。流石にフロアへ復帰する元気無く。薄明のなか家に帰りました。長い1日だったぜ。それにしても前回・前々回とも渋谷さんのセットが突出した印象があったんだけど、今回は殆ど感じなかった。それだけ凄いメンツだったってことで。満足です。