フジロック2008日記〜驚きの1日目編

RyoTheLukewater2008-08-01


朝起きると汗だく。ああ、実はこれがフジロックに来たことを一番実感させるかもしれないっす。テントの外に出ると一陣の風が気持ちよひ。東京とは気候が違いますなあ。
とにかく汗をかいたので毎年行ってる湯沢寄りの某温泉へ。遠いけど空いてて快適なので愛用しているのです。でそこでひとっ風呂浴びたあと必ずマッサージチェア君に癒してもらうんだけど、今年は機種がグレードアップしてやがった!儲かってるんかい!?その新マッサージチェア君は1回200円必要とするだけありとても優秀で、体の背面だけ異常にフニャフニャになりました。グッジョブ。
その後ここもよく行く国道沿いの里味というファミレス的定食で銀鱈の粕漬焼きを食し(美味でした)、テントへ帰ってマターリしてたらいつも間にか14: 00過ぎてどれだけトゥットゥか気になっていたイノ・ヒデフミを見逃してしまいました。


くるり@Green Stage
というわけでくるりで始まり。一番最後にくるりのライブをちゃんと見たのは確か一昨年くらいのサマーソニックだったと思うんだけど、なんか異常に演奏しょぼくてその割りに客を舐めてる感じがしてあんまりいい印象じゃなかったんだよね。
でも今回は考えを改めさせられました。4人だった頃とメンバー構成からして違って、何とギターが内橋和久さん(!)、ドラム54-71のボボさんなど凄いメンバー。岸田以外の唯一の生き残りであるベーシストの演奏もかなりしっかりしててバンドの安定感から段違いだ。その上で内橋さんのギターがいつもの如くギュイーンとなってる。で、そもそも曲がいいだから悪いわけがなかろう。というわけで「ワンダーフォーゲル」「虹」「アマデウス」など堪能させていただきました。特に「虹」はGreenの雰囲気と相まって凄く良かった。いや、いいライブでした。
#あとで聞いたら「東京」もやったらしいっすね。うわー聴きたかった。


LITTLE TEMPO@Field of Heaven
グリーンルーム以来のリトテン。やはり野外がよく似合いますね。山だけど。
ぶっといダブベースの音楽にスティールパンの陽性のヴァイブが加わってトロピカルな気分。Bafflo Dautherの大野さんも参加してた。
Over the Rainbow」のカバーなどもやりつつ、トキさんの「山、山、ヤーマン」のMCも楽しいライブでした。汗かいた。終了後個人的定番のビックママ「もつカレー」を食す。


Travis@Green Stage
これも前回見たのはサマソニだったんだよね。で異常に出音が悪くて残念だった記憶が。今回は期待してたんだけど音は良し。ただし演奏が記憶してたよりヘタだったけどね(笑)。
しかしそんなことよりフラン・ヒーリー氏。若干頭が寂しくなってたけど、すごくいい人そう。雨が降ってきて、別の曲のイントロ弾いてたんだけど中断して、アコギに持ち替えたからもしやと思ったんだけど、絶妙のタイミングでやりましたよ「Why does it always rain on me?」。ベタだけど感動してしまった。
ライブは新曲半分定番半分で「Driftwood」以外は聴きたい曲聴けたので満足ですぞ。それにしても新しいアルバムの2曲目はいい曲だね。


Ozomatli@Orange Court
お祭りやね。いい感じで踊ってて周りも盛り上がってたんだけど途中で飽きた。疲れてたんだろうか?


mice parade@Field of Heaven
鉄琴(木琴だったかもしれません)の音に誘われてライブ開始。いきなりダグ・シャリンがやべえ。野性的なグルーヴを寸分違わぬ性格さで叩き出してたよ。この人のドラム好きだな〜。
ダグのドラミングだけじゃなくて、前述の鉄琴や謎のガットギタリスト、元Mumクリスティーン(奥様)のノイズ&プチビョークぽいボイスやらが集合してなんとも形容しがたいポップミュージックが展開されてた。特にアダム・ピアースともう一人のギターがフラメンコぽくなるところなんか、頭の中に?が沢山登場するくらい面白かった。で夕暮れの風景に妙にバンドの音が合ってて、なんとなく映画を見てるみたいだったな。
てこの幸せなライブも最後にクラムボン原田郁子がジョインして特に歌わずピョンピョン飛び跳ねてるっていう相応しいオチが待っていて、フレミングリップスばりのハッピーな展開に僕の目も眩むボンでした。


GALACTIC feat. chari 2na and The Boots Riley@White Stage
着いたらマイスパレード気分がいっぺんに吹き飛んでしまった。レイジを髣髴とさせる(ファンク風味だいぶ強めだけど)ブラックロック!ギャラクティック本体のみだと割とよくある感じだけど(けどテンション鬼高)MC陣が入ると音が一変。かなり政治的なアジなんかも織り交ぜた怒涛のステージだった。ジョー・ストラマーにリスペクトの意を表明して歌詞に「I Faught the Law」と織り込んでみたり(多分。。僕にはそう聴こえたような気がした)してた。ラストの持ってきたツェッペリン「移民の歌」のマイクリレーはホントかっこよかった。チャリツナ(もとJ5)はデカイね(縦に)。そして相方は横にデカイね。なんかユーモラスだった。


Bootsy Colins@White Stage
ブライアン・バートン・ルイスの前説で今回のライブはJBトリビュートの3部構成になってて、ブーツィはトリだとのこと。ぬお、じゃあブーツィのステージ見れないじゃないか。と思ったら通訳を従えて登場してきてJBへのコメントだけしてまた引っ込んでしまった。とりあえず、僕の見たブーツィは全身真っ赤な衣装で、そしてデカかった。1バンド目であるPubric Enermyバックバンドの演奏はとてもタイトな正統派ファンクでした。
そして僕は文句無くこの日のハイライトであろうマイブラのライブに向かうのでした・・・
「Fuji rock Express」見たら何とJBの偽者が出現したらしいじゃないか!楽しそう、こっちも見たかった。。


MY BLOODY VALENTINE@Green Stage
苗場に来る前はドタキャンするんじゃないかと心配してた。けど、もはやそんな心配は不要だと分かっていた。なぜなら前日のリハで「I only said」のイントロを聴いてしまっていたから。高鳴る期待、そしてショボかったらどうしようという一抹の不安。
そんなものは1曲目「I only said」と2曲目「When you sleep」のギターイントロをケヴィンが弾いてるところをみたら吹っ飛んでしまった。ギターいい音、そしてビリンダが若い!『Loveless』の曲で盛り上がるのは勿論なんだけど、個人的にはそれ以前のファストな楽曲をバリバリにやってて、うわ現役のバンドなんだなって思えたことに感動してしまったよ。しかし、グリーンのトリでこんなにパンクなナンバーを演奏したバンドって、、僕の記憶じゃミッシェルガンエレファント以来じゃないかな、なんて思ったり。
で最後、ラストがまさかの「You made me Realize」だったんだけど、途中20分くらい1コード弾いてノイズ出してたんだよね。最初10分くらいはバックの映像とノイズがヴァルサレリのオプアートみたいだなって思ってヘラヘラしてたんだけど、全然終わらないからああこりゃマイス・パレード式にノイズの中退場してくんだなっと思ってたら、信じられないことに歌に戻ったんだよ。これブレイクだったんだってことに驚きました。
帰って1週間経ってて記憶も曖昧なんだけど、スゲーもん見たなっていう驚きは残ってます。10年経ったら誰か若者に「俺フジでマイブラ見たんだぜ」って自慢してそうだな・・・。

ちなみにセットリストは以下のとおりです(多分)。

01.I Only Said
02.When You Sleep
03.You Never Should
04.Cigarette In Your Bed
05.Only Shallow
06.Nothing Much To Lose
07.Come In Alone
08.Thorn
09.To Here Knows When
10.Slow
11.Soon
12.Feed Me With Your Kiss
13.You Made Me Realise


パレスでラーメン食って(写真撮り忘れ)帰って仮眠してたら、、結局ここで使い果たしたみたいで楽しみにしてたShingo2で起きれなかった。1日目(だけ)元気だった友人に聞くと最後「400」やって世の中の嘘八百を叩き切ったらしい。なにー。


というわけで、2日目に続く。