Songs in A&E

Songs in A&E

Songs in A&E

Spiritualized久し振りのアルバム『Songs in A&E』。
前作(ガレージ風)と前々作(ブルース風)が個人的に駄目だったので、好きなバンドだけに聴くのが正直怖かったのですが、全く杞憂に終わりました。
断言します。これはビックリするぐらい素晴らしいロックアルバム。ある意味2nd、3rd以上に、完成されている「アルバム」として聴くべき作品です。
ハーモニー・コリン『Mister Lonely』(レオス・カラックスがチョイ役で出てたアレね)サントラ用の小曲がインタールードとしてあり、いくつかの曲はさらにガレージだったり、お得意の重層的ギターサイケだったり、変わらず実はソングライティングがサム・クックみたいだったりするんだけど、ホワイトソウル/ゴスペルロックの到達点とでも言うべき名曲「Soul on Fire」他数曲で聴くことができる、生の祝福と諦念を一緒に神さまと鳴らしている(Walking with Jesusしている)かのようなロックソングはホントに素晴らしい。
宗教的体験みたいに思考をポジティブな方向に麻痺させ現実逃避をガイドしてくれる子守唄の様でもあるし、逃避せざるを得ないほど直面することが辛い現実を諌めるレクイエムのようにも聴こえる。
傑作です。


Soul on Fire

Soul on Fire

上で書いた大名曲「Soul on Fire」がシングルカットされているんですが、そのカップリングがなんと!一部の間ではソニック・ブームが美しいカバーをしていることで、一般的(?)にはベックがカバーしていることで有名な「True Love Will Find You In The End」なんです!このときのライブ音源なのですが、正直色々と想像してしまいますね。
いずれもシンプルで美しいジャケット。いいですね。