パラレル・ワールド

長嶋有『パラレル』読了。

パラレル (文春文庫)

パラレル (文春文庫)


裏表紙に「名言満載」と書いてあった割には会話がタルイなあなんて思いながら読んでいたのですが。まあ不満はほんのちょっと。過去と現在/友人や恋愛関係がパラレルに展開していくと思いきや、風邪をひいた元奥の家に行くところあたりを起点に物語は緩く右肩上がりに上昇し、ほっこりさせて終わります。
うーん、長嶋さんは性善説に拠っているに違いない。今回も平易で読みやすい日本語・ アウトサイダーに対する愛情・ディティールへの拘りは、気安く日本の○○○○なんて呼びたくもなってしまいます。
もっと長い小説が読んでみたいな。



そんで持って今大枚はたいて買った『M/D』をパラパラと読んでいるのですが、とりあえずマイルスの人生を映画化するなら?というコラム中で、日本人でのキャスティングならマイルス役は三上博史だっていうくだりで爆笑してしまいました。ウヒャヒャ、確かに似てますな(晩年は特に)。
コレ重たいので移動中は読みません。

M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究

M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究