SuperでDeluxe

RyoTheLukewater2008-02-10


和製ケンタッキー居酒屋a.k.a海峡で鳥の揚げ物を食べ過ぎて胃がもたれる今日この頃ですが。


先ほどハン・ベニンク3Days最終日@Super Deluxeへ行ってきましたよ。
ハンさんはドラミングの中に遊びが、遊びの中にドラミングがある感じで、テクニックも超しっかりしつつ、ドラムの他に自分の靴・壁・床その他なんかを叩きながら歌や口笛を挿み、途中話芸も披露してて、とても元気で素晴らしいフリージャズおじいさんでした。


ソロを堪能した後の1stセットはピアノ坪口昌恭さん、ベース(!)山本精一さんを加えたトリオ。
予想外(?)の「ジャズ」っぽい演奏で坪口さんと熱いビ・バップが繰り広げてました。そしてその横で山本さんがかなりフリーなベース(後にギター)演奏を展開したのが笑える。それにしてもすげえシャッキリした4ビート叩くな、あの歳で。ゴイス。


2ndセットは灰野敬二さんを迎えてのデュオ。灰野さんはシンバルやらでかいパンデイロ風楽器やらヤカンに弦を張ったぽいものやら手持ち鉄琴やら世界の楽器とボイスでした(デュオではギター無し)。灰野さんの演奏を時に包み込むような、時に呼応するかのようなハンさんの懐の深いドラミング。す・素晴らしい。後半は灰野さんのボイスサンプリングとハンさんのドラムが対話するかのような演奏。徐々に盛り上がって行き、灰野さんの異次元ボイス(絶叫)に重ねたハンさんの笛の音。え?ふ、笛?あまりに予想外というかキャパシティ以上のものを提示されるとどう対応していいのか分からなくて笑うしかない瞬間がたまに訪れるんですが、これがまさにそういったものでした。ピギャー。終わったあとの灰野さんの笑顔&握手が印象的。充実の2セットだ。


そして、盛り上がる会場。アンコールに高まる期待。そうそう2セットくらいから会場パンパンだった。やっぱみんな見たいのか。
1stセットの3人が登場して山本さんのかっこいいフレーズからアンコール開始。さっきの演奏と打って変わってフリー度の高い演奏。みんなすごく気合が入ってる。あんなガシガシ弾く坪口さん初めて見たよ。しかもサンプラーカオスパッド?)をコントロールしつつ・・。すぐに灰野さんもギターで加わり(その後すぐ山本さんがベースに持ち替えてた(笑))、気が付いたら坪口さんピアノ、ハンさんドラム、山本さんベース、灰野さんギターという凄い布陣。うわあ。途中ジャズぽくなりながらも爆音&ピークを迎えて終了。短かったな。でも、もうこの時僕はか・な・り、テンション上がってました。そりゃそうだよ!ブラボー。

ホクホク友人と六本木駅に向かって歩いていましたとさ。まさにスーパーでデラックスな一夜。