FUJI ROCK07レポート・【3日目編】

RyoTheLukewater2007-08-06


例によって温泉入浴→昼飯。天気が悪いなー。仲間に絶対雨降るぞと予言をし上下雨具持参で会場へ。


Double Famous@木堂亭
MIKAと悩んだんですが昨日あまりに楽しかったのでこちらを選択。揃いのサファリシャツを着てました。ゆるゆるジャングルクルーズへようこそ!今回も壮大な曲調はまったく無くブラジルやカリブの愛すべき小作品というイメージの曲たちを並べたライブでほっこり。林の奥のほうでも棒切れを持って四季版ライオンキングみたいになりながら踊ってる人もいていい感じ。僕もオシッコを我慢しながら(こんなんばっかりですが)ユラ・ユラ・ダンス・ダンス。木堂亭は木の匂いがしてフジロックで一番落ち着きますなー。


THE SHINS@White Stage
CD好きなので無理やりちょっとだけ。ライブは音ショボ系エモ風味でした。悪く言えば地味なライブだったけど、ボーカル氏ずっと1点を見つめながら歌っててその頑固そうな顔を見れただけで満足。こんな顔して歌う人の曲がビルボードにチャートインしちゃうんだから世の中捨てたもんじゃない。


上原ひろみ〜HIROMI'S SONICBLOOM@Orange Court
移動中のジョナサン・リッチマン@ヘブンに後ろ髪ひかれつつも・・・、なんとかオレンジコート到着。混んでた。相変わらずの超絶技巧。今回はツインネックの巧ギタリストまで連れてきててフュージョン、つーかプログレじゃね?ちっちゃい体いっぱい使って弾きまくり。何か応援しちゃくなっちゃうんだよなー。お客さんも応えてた。


JONATHAN RICHMAN@Field of Heaven
というわけで戻ってきてしまった。ステージ広くなれどやってることは前日の苗場食堂と一緒。強いて言えばアクションする間隔が広くなっているということくらいか。最後の曲やって撤収→すぐに出てきて続きを演奏→撤収→終わったと思って片付け班登場→鳴り止まない歓声→再度登場でメロウな曲を演奏→あの困ったような嬉しいようなトロっとした表情で「アトデ」と言い残しステージを去る。フィールド・オブ・ヘブンが「しあわせ」に包まれた瞬間でした。ウィー・ラブ、ジョナサン・リッチマン。僕の裏ベスト・オブ・フジロック2007。


SALSA SWINGOZA@Orange Court
オレンジコートのバーでうっすい梅酒ソーダを飲んだがため、何とほぼ半分トイレ待ちで観覧。トイレの列に並びながらも後を向きながらダンス。必死の抵抗を試みますが。その姿は滑稽だったことでしょう。音の方はゴキゲンなサルサ!僕の頭の中ではミラーボールが回ってました。大儀見さんのノースリーブ衣装格好良かったす。


この間へブンの後を通ったらTHE DURUTTI COLUMNの代打で出てたアノトリオ from SOIL&"PIMP"SESSIONSがエライかっこよかった。前につんのめりそうな位勢いのある(ロカタッチ)ジャズ風味ジャム!見直しました。


BATTLES@White Stage
圧巻でした。自分が叩くのならば気が滅入るに違いない緻密かつ(でもバッチリフィジカルに効く。という所がミソ)変拍子満載なドラミングの上に重なっていくミニマル且つ神経症的なギターフレーズ、加工のされ過ぎで最早何の楽器の音か分からんフレーズ・メロディ、お囃子にしか聴こえないヴォーカル。。こんな万人受けするとは思えない音で異常なほど盛り上がるホワイトステージが何かの間違いだと思いつつ、僕にできることは呆気にとられながら阿呆の様に踊ることしかありませんでした。出てくる言葉は馬鹿の一つ覚えのような「ヤベー、ヤベー」のみですよ。
あのドラマー、多分うしろにチャックが付いててサイボーグが入ってるに違いないぜ。そうじゃなかったら1時間弱あのテンションで叩き続けるのはかなり疲労するだろうな。凄かった。ベース&ギターの音にリアルタイムでエフェクト掛けて加工しまくってメロディやらノイズを操ってたベーシスト氏をはじめメンバーそれぞれの個性も強烈で某少年マンガの言葉を借りるならば「バンドのケミストリーがスパーク」してましたよ。
最後タイヨンダイの結構流暢な「アリガトウゴザイマシタ」で我に返りました。その朴訥な笑顔を見てなんだかちょっとホッとした俺がいた 笑。


V∞REDOMS@White Stage
こんな楽しいライブがおんなじステージで続くとは!と柄にも無くput hands in the airしてしまった。
ドラマーに無理を強いるライブはボアも負けていない。こっちは3人。。かなり辛そうだ。ありがとう、あなたたちが辛いその分僕は踊るよ 笑。アーシーで自由な人たちに見えるけど、鬼のような練習を経なければこんなアンサンブルは出来ないだろうな。頭が下がります。そんでもって多分スタジオでは鬼コーチだろう姿が全く想像できないEYEの爆裂コンポーザーっぷり・・・。熱に浮かされて「SUUUUNNN!!!」と叫んでもいいでしょう、今日ばかりは。棒を使ってギターいっぱいの楽器(何ていうの、あれ?)弾くっていうかガーンってたくさんのコードを鳴らすとこなんて、壁一面に並んだ荘厳なパイプオルガンを演奏する教会の儀式みたいだ。そのまま宇宙に昇って行きそうだったよEYE。
ボアのライブはバトルスやオマー・グループと違って体感時間が短いというものではなくて、濃ゆい時間を体験しているって感じで不思議な感覚でした(まあ腰が痛かったのと、この日でこのお祭りも終わってしまう、という名残惜しさみたいな気分も多分に影響していたかとは思いますが)。次回東京でライブをやるときには多分行っているかと思います。


HEAVEN'S JAM@Feild of Heaven
バトルス、ボア終わりで既に抜け殻となってましたのでさしたる感慨もなく観覧。
メンバーはDACHAMBO全員、ROVOから勝井さん・山本さん・芳垣さん・岡部さん、佐藤タイジエマーソン北村という錚々たるもの。佐藤タイジ存在感あり過ぎ。全体としは、うーん、イマイチだなあ。もっと外(客)に向かってエネルギーを放出して欲しい。やってる本人達は楽しいんだろうけど。ゲストとしてエゴ-ラッピンの中納良恵さん、Soil&“Pimp”Sessionsのサキソフォニスト、犬式のボーカル氏が参加。中納さんの歌は流石だ。フリースタイルはいま三でしたが。。犬式に至っては、「フジロック最高」みたいなことを延々と言ってるだけでゲンナリ。なんじゃそりゃ。
ヘブンズジャム、試みとしては凄くいいと思うけど、今回のは最終的に人数多いだけのアイディアの無いダラダラセッションと化していて見てるのも辛くなったのでROVOに備え仮眠をすべくテントへ戻ることに(最後の曲の前に山本精一さんがステージから落ちたぽくてハラハラ。それが僕的には一番の見所だったかも)。


テントに帰る道中の腰はもう限界。俺はおじいちゃんか。落としたタンブラーを拾おうとしたら体が曲がりませんでしたし。近年のフジロックはいつもこうなる。しかしLostprophetsどうだったんだろうか。周りで見た奴誰もいないのだよ。

パレス・オブ・ワンダーの横を通りかかるとジョナサン・リッチマンの歌声。み、見たい・・。でも僕の体力は限界。ごめんよジョナサン、また「アトデ」ね。何とかテントにたどり着きしばし就寝。スヤスヤ。


ROVO@RED MARQUEE
3時過ぎに起きてもうすぐ終わってしまうフジロックへ向かいました。思い出すにかなりアゲアゲモードなセットリストだったと思われますが、僕は既に「終わり」モードになってしまってたらしく疲れもあり1時間も踊れず、どうしてもとんこつラーメンが食べたいという気持ちの方が勝りパレス・オブ・ワンダーに向かってしまいました。しかもラーメン屋閉まってたし。ガビーン。5:00過ぎ、完全に夜明けを迎えた道を歩いて帰ってる途中、とぼとぼと歩くピカチュウを見てしまい、僕はそこで今年のフジロックの終わりを悟りました。


結局いつもの通りいつの間にか終わっていましたが、同じメンツでいくのが3年目ということもありチームワークが確立されてスムーズに楽しめ良かった。ありがとうございました。ライブも楽しかった。きっと来年も行くことでしょう。
See You Next Yearです!