FUJI ROCK07レポート・【2日目編】

RyoTheLukewater2007-08-05


この日も暑くて目が覚める。うう、水・・。温泉に行って近くの食事処で海鮮丼(海遠いんですが)食ってたら雨が。あらあら結局こうなるのね(と思いきやこの日はその後最後まで雨降らず)。2日目はそれほどスケジュールキツキツではなかったので重点的にフードを食べることにして、ハラミ串の焼き上がりをシシカバブを食いながら待ってたりしてました。


!!! (chk chk chk) @Green Stage
テントでゆっくりしてたので最後の15分くらいのみ。ツインドラムがドシャドシャやっててその上でホーンが暴れてヴォーカルは気持ち悪くて予想よりもずっとディープでファンキー。自然と体が揺れる。カッコイイじゃないですか。


KULA SHAKER@Green Stage
結構青春だったりするので!!!終わりそのまま待機。相変わらずのインド趣味。お、1曲目から「Hey Dude」だ、クリスピアンギター上手いなー、けどちょっと歳とったよなーなどと思いながら観覧。ノスタルジーな気持ちになりつつ4曲くらい聴いて中座。


DACHAMBO@Field of Heaven
名前は知っていたのですが見たこと無かったので。上手くも何とも無い普通のジャムで正直あんまり面白くない。若者が時代に逆行してアーシーなジャムバンドをやっている、という以外アピールポイントが見つかりませんでした。やたらピースでトゥギャザーなMCを含めてあのギター氏とは波長が合わないかもしれない。この時点で明日Heaven's Jamが少し心配になる。


FEIST@Orange Court
CDがあまりにも良すぎたので急遽観覧リスト入り。自らリハに現れた全身真っ白なその姿は天使みたいで31歳とはとても思えないものでした。声は小ビョークみたいなのですが、ギターを掻き毟ったり時折自分への景気付けに「ハッ」とか「ヤッ」とかシャウトしたりするその姿は女版Bright Eyesみたい!(Bright Eyesといえば今回のライブでもやっていた「Mushaboom」を『Motion Sickness』で取り上げてましたね)。隣のヘブンの音に負けないようにと言って客を3分割して(フジロック聖歌隊、と命名)コーラスさせた後の「So, Sorry」の美しさは特筆ものでした。途中「Broken Social Scene知ってる?」と言ってBSSボーカル氏(ちょっと太鼓腹)を呼んで1曲披露したのは嬉しいサプライズ。周りのお客さんも嬉しそうに踊ってた。「また近々日本に戻ってきたい」という殊勝なMCで終わったライブは、清涼感溢れるとても素晴らしいもので結局最後まで見てしまいました。


OMAR RODRIGUEZ LOPEZ GROUP@White Stage
今年の僕のベストアクトです。あまりに凄すぎて体感20分くらいしか無かった(実際は40分くらい)。
混沌したグルーヴがグルグルとぐろを巻いてて、そこに嵌ったが最後時間があっちゅう間に過ぎて行きました。聴いてて一番イメージしたのが『Tribute to Jack Johnson』やアガ・パンの頃のマイルスバンド(つまりエレクトリックマイルスってやつですね)、それとCANとかNEU。フォーマットとしての新しさは無いけれど、そこにありったけのアイディアとテクニックとがぶち込まれグルーヴがグツグツいってそこから放出されるエネルギーたるや物凄い、それに時々突拍子も無いスペース風味が加わり何とも形容しがたい狂喜乱舞の音楽に。ワクワクしぱなしでした。物凄くトイレ行きたかったのですがこれを見逃すと後悔すると思いずっと我慢してたらその後大変なことになりましたが・・。
バンドもジョン・セオドア首にしたのは知ってたのですが、また魔神のようなドラマー連れてきてやがって、しかもリチャード・ボナに似てるときてる。見ててドラムセットが可哀想になるという点では次の日見るバトルスのジョン・スタイナーと双璧だな。ベースは黙々と神経症的なフレーズをキープして地味ながらも上手い。見てるだけで腕が攣りそう。あのアジア系キーボーディスト面白い弾き方してんなーと思ったら後にマニー・マークであることが判明です。セドリックもちゃっかり来てましたね。太った?でも相変わらずの怪鳥音。思ったのだけれどマーズ・ヴォルタよりヴォーカルパート多くね?オマー本人も嬉しそうにギター弾きまくり。今までみたどのマーズ・ヴォルタのライブより興奮した。あとスクリーンの映像のカメラワークがセンス良すぎてびびりました。


Gov't Mule@Field of Heaven
当然だけど各々の力量も確かでテンションの高いジャムを披露。途中Gラブがハープで参加してました。


RRIICCEE music Vincent Gallo@Orange Court
一般的な評判はどうなんざんしょ、僕は有りでしたが。結構極上のスローコア〜チルアウトミュージックでした。やっぱりセンスあると思います、ギャロさん。Warpから出したアルバムも素晴らしかったですし。殆ど横向きか背中向けてたんでヴィンセント・ギャロファンの女の子にとっては微妙だったかもしれませんが。



JONATHAN RICHMAN@苗場食堂
鈴ひとつでお客を沸かせたミュージシャンはジョナサン・リッチマンだけだったと断言します!RED MARQUEEからはまだしもGreenのビースティーズの音にかなり割を食らった格好の苗場食堂のステージ。でも彼はギターをくるくる回し時には鈴をシャラランと振り僕らをやさしい気持ちにしてくれました。3日目のHeavenも行こうっと。


Double Famous@苗場食堂
個人的に2日目のトリはこのバンドに決めてました。キューバシャツで揃えた見た目よろしく力抜けてるんだけど遊びゴコロのある愛すべき演奏。「フジロックで2番目に緩いバンド、ダブル・フェイマスです」なんてMCがそれを表してますね(1番目はジョナサン・リッチマンらしい)。狭いステージなのでしゃがみながらのソロ回しや酔っ払いの栗原さんで盛り上がり気がつけば1時間強。楽しいステージでした。


帰りパレス・オブ・ワンダーに寄って念願の豚骨ラーメンを食す。明日のためにニンニク増しで。3:00過ぎだ、気がつけば空も白み始めてました。
次の日は今年で一番動く予定があるのです。腰が心配な3日目編に続きます。