フジロック2009 初日編

例年に比べ涼しく快適な目覚め。何故かというと雨が降っていたから(ガーン)。結構な雨量じゃないか。いきなりテントの浸水が心配に。このまま3日間持つのだろうか?

雨具を着込みいつもの温泉にシュッパーツ。温泉は湯沢市内の近くなのでそっちは大分小降りになってました。しかし風呂に入ってるともう何日もこっちにいる気分。疲れてるし。まだ1日目なんて信じなれないなあ。
セーブオンで多分1日分(だと思う。10,000円超えてたけど)のおやつと飲み物を買い込み、オムライスを食べながら移動、雨が降ってるのでテントの中で乾杯。適当にビールやら飲んでカップラーメンなどを食してるとマッタリしてくる。ワインなども投入されつい15:00過ぎまで飲んでしまったよ。


小雨になってきたのでようやく重い腰を上げ、フジロックに入場することに。いや〜今年もやってきましたよ。最初は様子見、ってことで、Green Stageでさしたる興味も無かったリリー・アレンを遠くから。

リリーアレン、ナメててすいませんと謝りたい。正直バックバンドの演奏は前夜祭の EBONY BONES!と同等、もしくはちょっと上くらいだったけど、リリーさんを楽しむ分にはモーマンタイ。音程外さないしリズム感あるし何よりも本人に華があるね。ファッキューベリマッチってやつとか知ってる曲もチラホラ。目の下に銀ラメを塗ったメイクからはカワイイのかカワイクないか分からなかったけど、その堂々たるステージングは歌いながら咥えてたタバコがマリワナに見えたくらい貫禄がありましたよ。
リリーアレン終わりで奥のほうへ。例年に無くホワイトステージへ直前の川の水が冷たそうだぜ。Orange Courtへ行くと既にかなりの泥濘よう。

天気のせいかしら、妙に空回っていたオルケスタ・デ・ラ・ルスを10分位で見限ってホワイトへ戻るとハナレグミを見ようと沢山の人が。新編成になってから初めて見たけど相変わらずの美声。バンドの音は存在感が希薄だった(ややヘタなドラムが気になったくらい)。ここ最近カラオケで良く歌うので「明日天気になれ」「家族の風景」「音タイム」など友人と合唱しました。途中「今夜はブギーバック」をラップしながらのMCボーズ登場は嬉しいサプライズ!その後ボーズをフューチャリングした「Peace Tree」はヒップホップライクなコールレスポンスもあり盛り上がった。いい曲でした。後から聞いた話だと泣いてる女の子が沢山居たとのこと。ファン的にはそうだったのかな?どちらかといえばウキウキ楽しくなるようなステージだと思ったのだけど。
ハナレグミを最後まで見た後はField of HeaveでTORTOISE。ポストロックそのものみたいに語られるトータスですが、ヘブンで見ると普通ジャムバンドの仲間みたいに見えてくるのはあら不思議。音はといえばこの日の晴れそうで晴れない天気みたいにどこまで行っても爆発することがないオトナかつプログレ魂を感じるライブ。そのあまりに抑圧を感じるS的な音に悶絶しながら聞いてました。演奏は完璧に上手かった。そして言わずもがな、ヘンダーソンマッケンタイア、2人のジョンのツインドラムはやはり凄かったです。来年はロブ・マズレクも呼んでChicago UndergroundかEXPLODING STAR ORCHESTRAで出て欲しいな〜。
トータスを途中で抜けて向かう先はUKロックのアニキPaul Weller、では無くてUKプログレの雄GONG!時代遅れのボーカルはご愛嬌だけどイナタくうねるギターと止まらないトランシーなビートが雨と泥濘が増す一方のOrange Courtと相まってかなりサイケデリックでスペーシーでした。Dynamite!Dynamite!Dynamite!
酩酊しました。その足で今年も出店してたビックママで買ったモツカレーとハラミ串を頬張りながらGreen Stageへ向かいます。


目的は勿論UKの「美しい兄弟」(Byボビー・ギレスピー)を擁するOASISを見るため。なんやかんや言ってもフェスらしい瞬間を味わいたかったのです。演奏が始まってまず思ったのが、僕が最近見ている様なミュージシャンとは比べ物にならないくらいプレイヤビリティの無さ。もうヘッタヘタのダッルダルなのです、特にノエル。しかしそんなことはどうでもいいのです。結論から言うとこの日のOASISはザッツ・ロックンロールでした。分かっちゃいたけどリアムの歌とナメくさった態度は凄かった。絶滅種と危惧されているラッドなミュージシャンそのもの。ちょっと感動しました。以前サマソニで見たことあるけどこんなに感動しなかったな。やはりフジの立地とうつろい易いコンディションがそうさせるのか。新曲(多分)ちょっとに「Supersonic」「Some Might say」「Live Forever」「Morning Grory」「Lyra」「WondrWall」なんかのベストヒットな予想通りのセットリストだったんだけど「Don’t Look Back in Anger」の大合唱と個人的には「Champagne Supernova」が素晴らしかったな。Beatles「I am The Walrus」で終わるのもなんか微笑ましかった。このときばかりはBUZZやロッキンオンを読んでいた学生時代に戻って楽しみました。Thank You!
雨が凄かったんでテントに戻りワイワイ言いながら飲酒。舞茸ご飯食べました。

大型テント大活躍の巻。結構酔っ払ってテンション上がったワタシは友人を誘って03:00過ぎの Red Marqeeへ。BURAKA SOM SISTEMAがえらいうるさいライブで盛り上げてました。アフリカン・トライバル・ミュージック+エレクトロ+ヒップホップといった趣きで懐かしきベースパトロールを思い出させる享楽的で向こう見ずなダンスミュージック。とにかくノリノリでアゲアゲ。Basement Jaxxの10倍は下世話でした。
このまま踊り続けると死ぬと思い、入ったことない苗場食堂へ行ってみると既に営業終了しており死人の溜まり場に。僕らはもう少し元気があったのでフジロック不夜城Palace of Wonderへ。年々味落ちてる気がするラーメンを食べながらCrystal Palaceへ入ってみると、ラッキィ見たかったEli”Paperboy”Reed & The True Lovesがライブやってた。

新潟県苗場のプレハブ小屋をアメリカ中西部の場末のミュージックバーへと変貌させる暑苦しくて粘っこいソウルフルなブルースロックはトム・ウェイツなんかを彷彿とさせて凄く良かった。フジロックはこういうのがあるから面白いな。明らかにリリーアレン目当てな前方の客を含めてクラブ中汗だくになるまで盛り上げて帰ってった彼に拍手を。
そしてDJセットなリリーアレン。ブース前に殺到し携帯で写真を撮る客で全く姿が見えませんでした。音はオーセンティックなスカで繋ぎは1.2.3、ドーンでした。疲れてたしなんだかなあと思い外へ。うわこの時間に入場規制ですよ。ネームバリュー恐るべし。5:00です、明るい。
初日はがんばりました。2日目はどうなるのか?続きます。