Big Day Outに行ってきたよ

間開いてしまいましたが、先日無事オーストラリア移動フェスBig Day Out@Gold Coastへ行ってきました。
移動型フェス、しかも都会近郊ってことでなんとなくサマーソニックみたいなのを予想してましたが、ところがドッコイそこはオーストラリア。土地はいくらでもあるようでさながらフジロックグラストンベリーの縮小版(行ったことないけど)みたいにスケールで行なわれてました。シドニーなんかでやってるバージョンはもっと規模が大きいようで。どんだけ〜。

泊ってるホテル近くから直行バスが出てたんでそれに乗って会場のParkLandへ(乗客中アジア系は僕だけ)。14:00くらいについてまずは会場内をブラブラ。当たり前だけど外人しかいない・・。まあ向こうからしたらこちらが外人、なのですが。前日酔っ払って乗って吐きそうになった逆バンジーなどがありなにやら祭りっぽい雰囲気。そういやフェスってお祭りって意味だもんなーと一人で納得。メイン会場にはステージが隣り合わせて2つあり、片方の演奏中に他方がセッティングしてインターバルおかずに演奏できる仕組み。合理的。
そうこうしてるうちにTV on the Radioのライブがはじまったのでフジレッドマーキーよりちょっと大きめテントグリーンステージへ。

初めて見たけど瞬発力のあるトーキングヘッズってな具合でかなりカッコよかった(リズムはタイトで今風、だけど妙にニューウェービーでした)な。あのギターのやつ、かなりできると見た。CD聴いてる感じだともちょっと内省的かと思いきやダンスビートぽいものもいわゆるポストパンクみたいなヨーロッパ縦ノリ型じゃなくてムチっとしたアフリカ系ノリも入ってて非常に踊れる。しかもやたらアッパーだった。ていうかこのフェスに出てるバンドは総じてアッパーなセットリストでオージー向けみたいなところがありました。
喋る相手もいないのでひたすら酒を飲んでいたんですが、ここのフェスはドリンクがチケット制になってました。最初にチケットをまとめて買って、後でバースペースでドリンクと換える仕組み。お酒チケットはIDが無いと買えません。僕もパスポートを見せて無事チケットゲット。

次もグリーンステージでお待ちかねなMy Morning Jacket。個人的にはべストアクトでした。いまどきギブソンのコシの強いツインギターのとことんイナたいギターパートにカート・ワグナーと見紛うようなリヴァーブを多用した幽玄なヴォーカル。と思いきやモダンなビートがひょっこり顔を出す。土臭くてオールド感漂うんだけど現代的でかなりサイケデリック。巷で言われるようにレディオヘッドとはあらゆる点で違うライブだけど、かなりオンリーワンな存在感。楽しかった〜。けどオージーはもっとわかりやすく盛り上がれるライブがお好みのようでみるみるうちに人が散って行きましたとさ。勿体無い!

グリーンテントを出て会場内を物色。それにしても日本とは全くファッションのセンスが違って面白かったな。男は上半身裸かサーファーぽい服装が多くて女の子はミニのキュロットみたいなのを穿いてる娘が多かった。総じてお洒落な感じは受けなかったなあ。シドニーとかメルボルンはどうなんだろ。あと特筆すべき点としてはリアルモヒカン率が異常だった。さすがアイリッシュ移民の多い国!?
レッドマーキーの倍くらいあるテントに入りSimian Mobile Discoでちろっと踊る。

盛り上がっとりますな〜。おなかがすいたのでLiving End(懐かしい)を見ながらフィッシュアンドチップス。う〜ん、普通。屋台はこんなんばっかでした。あやしい寿司とか売ってたけど。。Living End国民的人気っぽくてあちこちで合唱が起こる。モニターには次の出演者の予告が。おお〜次はSystem of Downヴォーカル氏のソロなんすね。Tシャツ着てる人が多い。

会場内を行ったりきたりしてるうちに日が暮れてきて絶叫マシンの電飾が眩しいっす。

と思いきやメインステージにわらわらと人が集まってきました。なるほどArctic Monkeysです。期待値高いな。僕の目には演奏の粗いただのビートバンドに見えましたけど。

というわけでArcticに見切りをつけ一番奥のLevi'sナンチャラステージへ。密かに、というか全く隠してないんですけど楽しみしてたFantomasに。
トレバー・ダンのベースが聴ける!静寂→ブラックサバスみたいな暗いリフ→突如パットンがピギャー!→カオティックなパートに突入→静かに、っていうサイクルが繰り返されてました。でもピギャー!の燃えるぜ。すげーぜパットン。メロディがマサダぽくなったとこが圧巻だったなー。ちなみにテント内は完全にシンクロしてる人1割と微動だにしない人9割に2分されてました。僕は勿論前者でした。

とそんなFantomasを途中泣く泣く諦めメインステージに移動。大トリはNeil Youngなのでした。

発行するヤング先生。フジで見れなかったので人生初ヤングですよ。
ダミ声過ぎてMC何言ってるのか分からんかった。ギターの音の潰れ具合が予想通りで嬉しい「Hey Hey My My」とかオルガンを弾きながらの「After the Gold Rush」とか生で聴けて良かった。つーか御大予想以上にギター弾きまくりってのにはびびりました。イントロとアウトロ長すぎてなかなか始まんないし終わらない相変わらずの怒れるヤング先生でした。なんつーか有り難い完成された伝統芸を見た気分になり、コリャ、ニール・ヤングアメリカンロックの完成系だなーとぼんやりと思ってました(当たり前だけど)。勿論ライブは最高だったんだけどMy Morning Jacketの現役感と比べるとね。ちなみにオーストラリアではこの2組でスプリットツアーやってるみたいですね。日本にも来ればいいのに。

というわけで余りに遅くなりそうだったのでニール先生を最後まで見ず中座。なぜかゲートをくぐる前オージー(男)に「I Miss You」と言って抱きしめられました。ゲイか。ホテルに付いたのが11時過ぎ。あー疲れたなー。

以下雑感を。
・オージーでかい。囲まれるとステージが見えないよ。
・東洋人が多分一人だった気が。。
・ライブを見る、っていうよりは祭りだね。
・スゲーなゴミが。ゴミ箱もやる気無しで。
・モヒカンが多い。さすがアイリッシュ移民の国!
DROPKICK MURPHYSファンが多いだけかもしれないが。
・文化が違うっす。フジロックでもミュージックオリエンテッドだもんな。
・と結論を言うと、行って良かったっす。