実験的六本木

RyoTheLukewater2008-09-23


さて、大分時間が経ってしまったけど、17日に友人とSuperDeluxeにトニー・コンラッド×灰野敬二Duo聴きに行ってきました。今回もまたしても素晴らしかった。
アメリ実験音楽リヴィング・レジェンドのライブとあって会場は混雑してました。
トニー・コンラッドはメインがヴァイオリン演奏、加えて1万円札、ブリキ缶、ミシンなどを演奏してました(終演後確認したら1万円札は破れてた!)。灰野さんはギターを弾かず太さの異なる弦の付いた琴の様な楽器(ハーティ・ガーディと言うらしい)とサンプラー、打楽器沢山、シタールにさらにエコーがかかった音のする南米産ぽい弦楽器とヴォイスでした。
第1部はサンプラーとハーティ・ガーディの持続音にコンラッドさんのヴァイオリンで想像以上にミニマルでドローンな音。途中灰野さんの歌がヴァイオリンと合わせてヨーデルぽくなったりなったりするのが面白かった。全体的に何やら夢っぽく気持ちよくて気持ち半分夢の世界と行ったり来たりしてました。約50分間が短く感じた。

第2部は打って変って灰野さんは打楽器を演奏。コンラッドさんは変わらずヴァイオリンをメインに。打楽器の雅楽的っていうか儀式ぽい音にヴァイオリンが寄り添いそうで寄り添わない・寄り添わなそうで寄り添うっているように思える、っていう微妙なというか絶妙なというかな関係性に緊張感があり、今まで聴いたことない音楽になっていて正直混乱したし面白かった。
それにしても灰野さんの打楽器演奏が素晴らしい。見た目にも舞踏的だから音と共に空間を支配します。その後ギターみたいな楽器に持ち替えてから徐々に盛り上がっていき、レジェンドも第一部と同様ヴァイオリンに張った紐を擦ってノイズを出したり、業務用トマトソースが入ってそうなブリキ缶に貼った弦にテンションかけてアタック音を出したりしてアクセントをつけてた。最終的にミシンによりビートが導入され炎上。1時間過ぎたくらいでコンラッドさん「もうノー・アイディアだよ」っていうジェスチャーを受けて、灰野さんが飛び上がりながらシンバルをジャンとやって終了。ここはユーモラスでした。終わってみれば11時頃。3時間に渡る充実のセッションでした。

自分の予想の外にある音楽・驚きを感じられる音楽をこれからは沢山聴いていきたいですね。

Early Minimalism 1

Early Minimalism 1

わたしだけ ?

わたしだけ ?