フジロック2008日記 〜腰が痛いぜ3日目編

RyoTheLukewater2008-08-08


本日も快晴なり。しかし3日目ともなると体の節々が痛いですなあ。外に出るとテントを片付けている人もチラホラ。仕事ですか。その反面3日目だけ参加する人も結構いるな。
例の如く温泉へ行くとおっちゃんから「今日は降るよ」と不吉なお言葉。まさかこの予言がズバリ的中することになるとは・・・


Double Famous@Field of Heaven
ギリギリ間に合わなくて3曲目くらいに到着したんだけど結構お客さんがいて朝から(実際は昼だけど、フジロック時間的には朝なので)盛り上がってましたなあ。朝からパーリィや!相変わらずゆる〜く揃えているファッション、微妙なホーン隊のダンス、東京エスニック料理店のような程よいワールドミュージックの解釈感、最高です。しかもこの後の流れを意識してか(?)坂口さんのSAXを始め、微妙に音がダブ処理されてた。
そしてやりましたよ「悪魔を憐れむ歌」を。ストーンズトリビュートではエゴラッピンの中納さんが歌ってたんですが、今回は畠山さん。伸びやかでじゃっかんエロさもあり非常に良かった。あとはもう惜しげの無いアゲアゲセットリストで「ドラムサンバ」で大円団。いや〜汗かいた。


大量の汗をかいた&小腹が空いたのでこの後ビール+ハラミ串。いい感じに酔って昨日と同様オレンジコートの端っこで寝てました。途中小雨がパラついたので雨具を着てまた寝てたら、いつの間にか晴れ渡っていたのでした。1時間くらい寝たでしょうか。友人が車に忘れた椅子を届けに来てくれたので嫌々起きて受け取りに。聞くとこれからストーンサークルへ行くとのこと。時間があったし今まで行ったことなかったので付いていくことに。
ここがホント良かった!いうなれば朝霧のようなユルさが溢れているのでした。ある人は一心不乱にドラムを叩き、ある人は旗の付いた紐(名前わからん)をグルグル回し、ある人は芝生に座りこみ、その他大勢の人は各々自由な場所で酒を飲んでいる(笑)。
友人と僕はジェリー・ガルシアのいるBarに腰を落ち着けて飲んでたんですが酒の種類も結構有りトシロウ似の彼をはじめスタッフさんもナイスな人が多く最終的にはロンリコ70%とかを飲んで酩酊。楽しかったなあー。途中大雨が降ったけど屋根の下だから何ともなかったし。
ああそれとBarの隣りで売ってたソーセージがホントに旨かったなあ。2本も食べちゃったよ。
フジロックのオアシスでした。


ソウル・フラワー・アコースティック・パルチザン@Gipsy Avaron
というわけで非常にいい気分の僕。こんな状態でのソウルフラワーが悪かろうハズがない。ドラマーとヒデボウがいないにも関わらず非常にフィジカルに効く演奏。好ライブでした。途中やった「満月の夕」は感動的だったなあ。
それにしても中川さんのMCが面白かった。「今日はこんなに人が集まってるのに、明後日代官山でやるライブのチケット全然売れてへん」


このくらいから雨足がとても強くなりかなり寒い。アヴァロンでタイラーメン食べたあと、一旦テントに戻りスエットを着込み再度出発。往復は遠い。。


Naruyoshi Kikuchi Dub Sextet@Orange Court
と思ったら以外と止んできてやんの。さすが菊地晴孔氏(笑)。でダブセクステット、CDで聴けるような過剰なダブ処理は割と控えめでかなりオーセンティックなスタイルに見えた。クールなクールな本気のジャズ。抑揚の効きまくったリズム隊に少しビビる。それにしても噂どおり菊地さん吹きまくりですね。去年(じゃないかも?)見たUAとのデュオと比べても3倍くらい吹いてる気が。
と上のような感想を持ちながら聴いてたら隣りでリー・ペリーが始まったらしくタメの効いた音塊が攻め入ってくる。そのくらいを契機にしてバンドの音がどんどんアッパーに成っていくのでした。。


Lee “Scratch”Perry@Field of Heaven
というわけで僕もヘブンへ移動。。ステージを見ると違和感が。あれバンドだ、そしてターンテーブルが無い!そんでもってリー・ペリーの風体がかなり笑えて、ヒゲ&髪の毛は赤く染まってるし、しかも頭から煙が出てるよー。ここまでくると何でもありなのか、コシの強いバンドサウンドに乗せて結構言いたい放題で、踊れて笑える。周囲は当然狂喜乱舞してるし、別の意味でヘブンな「匂い」が色んなところから漂ってきてた・・。これほどまでにステージ名がそ相応しい状態になったのはいつぞやのPhish以来じゃなかろーか。


ゆらゆら帝国@White Stage
そんなヘブンを途中にしてでもゆらゆらははじめから見たかった。なぜなら今年初めに見たライブがあまりにもヤバくて失禁モノだったから。夜のホワイトでゆらゆらなんて最高じゃないか。
この日も期待を裏切らなかった。坂本慎太郎、髪の毛で顔が覆われてたよ。千代は妖怪、柴田さんは良く分からん、が見てるだけでうなされそう3人。坂本さんの驚愕ハンドマイクやマラカスなど挟みつつ、セットリストは「できない」「夜行性の生き物3匹」「タコ物語」など新旧の曲を織り交ぜつつ。
裏ハンドクラッピングが印象的な「ロボットでした」あたりから個人的にかなりヤラれてきて腰をグワングワンさせながら踊ってた。一見おどろおどろしい太古のロックのように見えて、実は高性能ダンスミュージックなんだよな。そんで次の曲は「3×3×3」!うわー反則。曲のテンションが段々と高まって最後のブレイクのところでうわ最高気持ちいいって興奮してたら、、、ある一瞬から腰が曲がらなくなってしまった!マジかよ。
ここで僕のフジロックほぼ終了。「つぎの夜へ」と「ない!」は痛みをかばいながらだったので殆ど記憶ありません。痛かった。。


Bill Laswell presents Method of Defiance@Orage Court
いくら痛いといってもこればかりは見ないといけないでしょう。というわけで痛む腰を引き摺ってオレンジまで移動して、どうしよもないので座って見てました。
最高だった1stとは異なり、かなりダブ寄りの演奏。2ndアルバムこんな感じなの?僕の予想では、同じ日にリー・ペリーとかがやるからダブの方が受けると思ってこうした、っていうのが僕の予想だけれども(笑)。
けれどもそこはビル・ラズウェル、ベースブリブリでとてもかっこよかった。それにしても近藤さんのトランペット、ミュートのかかり具合がマイルスみたいだ。プログラミング担当兼MCが政治的なアジとフジを賞賛して本編終了。それまではかっこいいなー踊りたいなーでも無理だなー腰痛いから、と思ってじっと見てたんですが、きましたよアンコールに反則ドラムンベースチューンが。こうなりゃしょうがない、ここで死ぬ、と一念発起して踊りましたよ!2曲目は途中全部PCとサンプラー閉じちゃって驚愕の人力ジャングルへ。いやーマークスチュワートと並んで裏ベストだなあ。
相変わらずちゃあそうだけどビル・ラズウェル、にこりともしなかった(変わりに近藤さんが笑顔とガッツポーズで〆てたけど)。


RODRIGO Y GABRIELA@Field of Heaven
当然座って。スゲー人。想像以上にパーカッシブで月並みだけど2人とはとても思えなかった。特に女性の方のボディーパーカッションがやばすぎ。メタリカのカバーなんかをやっててギター2本で客を踊らせてた。見れて良かった。


The Music@White Stage
もう完全に腰が終わっちゃってたんでアヴァロン越えた崖みたいなところから見てた。それにしてもすごい人の多さ。上から踊ってるのを見てると凄い。人の絨毯が揺れてる。。
ミュージック元気いっぱいで僕も知ってる「The People」(ザ・人)とかやってた。レコード契約打ち切られたけどまたフジに戻ってこれて本当に良かったね。


とまあミュージックも終わったのでグリーンまで戻ったんだけど、休み休み歩いてたら50分もかかってしまった。凄い人出だしね。友人と合流して感想などを披露しながら、流石に我々も疲労したったことでビール&飯で慰労会。とここで選んだソーキ雑炊が大失敗。あまりに長い時間煮出されたせいか、もうなんか濃すぎて気持ち悪かった。。急いできのこスープで口直し。


いやー疲れた。ってことでしばらくマターリしてから帰途に着いたんだけどパレスがやたらに楽しそうな雰囲気を醸し出してたんで、ちょっと覘いてみることに。
僕が入ったときは多分Big Willie's BurlesqueでバンドがやっててドラムとベースだけなのにどこからかSAXの音が聴こえる、、そんでもって半裸のオネーチャンがポールダンス踊ったりメンバーと(演奏しながら)寸劇演じたりでなんだかとっても楽しかった。。

てなわけで2:00過ぎ今年のフジロック終了。see you next year。
次の日雨の音で目が覚めて、テント畳んで、温泉行って、スイカ喰って帰ってきました。今年もいい旅だった!次は朝霧行くどー。