人生ははかない
ウルグアイの作家フアン・カルロス・オネッティの『はかない人生』読了しました。
- 作者: オネッティ,鼓直
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1995/03/17
- メディア: 文庫
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正直娯楽としての小説として好きか?と聞かれたら苦手と答えてしまう部類に入るかもしれない。。が、しかし、このフォークナーで言うところの「ヨクナパトーファ」な(架空な)川沿いの町「サンタ・マリア」を中心に起こるコミュニケーションの喪失と回復?を描いた小説は非常にヨーロッパ的な印象を与えて、いい意味で僕のラテンアメリカ小説感を裏切るものでした。あんまり土と血と結びついた宗教の匂いが濃くなかった。これも「ラテンアメリカのスイス」(あとがきより引用)と言われるお国柄なのか。
そんで今日帰りに渋谷タワレコ行って気になってたCDを長時間試聴してきました。気になってた東京ザヴィヌルバッハの新譜でも、ライセンス契約してから憤りを感じる値付けになってておかしいコモンズ経由じゃなくてよかったー、なアレフワン(アルヴァ・ノト)の1stでもなく、エレクトリイックマイルスというよりマハヴィシュヌ・オーケストラに接近してる気がする(ジャケのフォントもどことなく・・)オマー・ロドリゲス・ロペス・クインテットでもなく、モンドなジャケットにずっこける超ハイパーで濃密な今堀恒雄・吉田達也のデュオ2ndでもなく、悩んだ挙句灰野敬二・吉田達也の『ハウエンフィミウメ』を購入。(Amazonでの扱いは無いのか?)
2人が一緒にやったスタジオセッションのリエディット(!)。灰野さんの演奏を編集するという荒技使いの結果不思議なポップさと過激さが入り混じった音楽になってる!そんでもって、(勿論吉田さんもだけど)あんまり言われてないけど実は凄い灰野さんのギターテクニックを堪能できるのも素晴らしい。ジャンルも(まあこんな指摘あんま意味無いけど)トラッド〜フォークぽい小曲からハードコア、ジャズ色の強いものまで多彩で満足する内容です。
上以外で一番気になったのがBAKUの新作。
- アーティスト: DJ BAKU
- 出版社/メーカー: POPGROUP Recordings
- 発売日: 2008/04/05
- メディア: CD
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