その言葉が相応しい人、というのは確かにいる
今日の一言
「私のことだよ。」
(大西巨人、インタビュアーに「作家とは?」との質問に答えて)
今日の22:00からNHK教育でやってた「ETV特集「神聖喜劇ふたたび〜作家・大西巨人の闘い〜」をずっと見ていたんですが、NHK特有のむつかしい映画のお勉強してきたんですよ的な妙に凝ったカメラワーク分を差し引いても硬派で良い番組で、1本良質な映画を見終わった様な充実感がありました。
マンガのカットも交え『神聖悲劇』の展開に沿って大西の人生・思想を紐解いていく番組で、色々な質問が為される中「作家というものは?」という問いに答えたのが冒頭の台詞。強い確信の下放たれた言葉でした。あまりに相応しい発言だったのですんなり納得してしまいましたが。
しかしかなりの高齢に達したいまでもやはり戦っていて、現在執筆中の中篇は各国の独裁者にまつわるお話なんだとか。興味あります。そういやつい最近町田で『迷宮』買ったので。
- 作者: 大西巨人
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2000/02
- メディア: 文庫
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そうそう、それと今日重たい本(何度も書きます、6キロです)を抱えて青山ABCまで大竹伸朗のサイン会へ言ってきました。
その前に若干トークがあって、1年かかった製作中のカタログ撮影の話だったり印刷所の人とのエピソード(20年来付き合ってる印刷所の人がようやく完成にこぎつけて急いで送ってくれたのに、大竹さん苦労したからあんまり見たくなくて放っておいたら翌日その担当から不機嫌な電話が来たそうな)が披露されてかなり面白かった。しかし、1,200頁のカラー本の台割とか色校とか考えただけで吐きそうだ 笑。
イイカンジのサインを頂いたのですが、オマケということで今回の『全景』の色校(つまり本紙カラー刷りの見本、ですな)にサインを入れたものも一緒に貰いました。
これは嬉しい。ホクホクしながら6キロをまた鞄に詰め、自転車に乗って帰ってきたのでした。