Egberto Gismonti @草月ホール

エグベルト・ジスモンチの追加公演を見に行ってきました。草月ホールあまりに微妙なロケーションに少し戸惑う。
ロビーのところにはイサム・ノグチの石庭がありました。ホール自体はこじんまりしてていい感じでした。


出てきたジスモンチはデカかった。『マジコ』の写真の2倍くらいあります。
2部構成で最初はギターソロ。多弦ギターで2曲細かいフレーズで密林のようなギターを弾いたあと、3曲以降ははボディをパーカッシブに叩きながら弦をタッピングしたり、予期しないところでハーモニクスを組み合わせたり、反復音を持続させながら曲の途中でチューニングしてたりして、色んな所に目が行き目が離せない。うーん面白い!テクニックだけでなく曲自体もテンポが自由に伸び縮みしたりして、一筋縄ではいきません。流石ブラジル3大変態音楽家 笑。
曲中、メロディ以外にも色んな音が鳴ってて、密林に迷い込んだみたいな音楽だ。なんて思いながら聴いてました。コルタサル『失くした足跡』の世界。


15分の休憩を挟んで今度はピアノソロ。シャツを着替えての登場です。
ピアノもギターと同様、1曲の中でグールドがゴルドベルグ全部弾いているかの如くテンポが自由に延び縮み。腕をチョンと上げていかにも「弾き終わったよ」みたいな仕草をするのがなんともチャーミング。ジャズ?クラシック?現代音楽?ワールド?なんとも自由で形容しがたい音楽を奏でてました。
ピアノの方が少し自然に見えたかも。・・・しかし、さっきまであんな超絶ギター弾いてた人と同じ人とは思えない指捌き。全然別の楽器をそれぞれここまで極められるんですね。ここにちょっと感動。本編終了後、万雷の拍手の中アンコールに登場。ソフトな小曲を弾いて退場。正直、僕はギターの方を期待していたのですが。
ジスモンチは大御所、と言われるポジションに位置していると思われますが、演奏中はまるで好きな楽器(音楽)で遊んでいるように見えて、今回その姿に一番感動してしまいました。


というわけで、今日の通勤にはこれを聴いてました。次はデュオ以上の編成で見たいものです。

Rarum Xi (Dig)

Rarum Xi (Dig)


帰りフライヤーを見てたらトニー・ラカトシュとフェレンツ・シュネートベルガーのデュオコンサートのチラシが。トニー・ラカトシュはこないだコンサートを見に行ったロビー・ラカトシュの兄らしい(?)ですね。紛らわしいな。
http://www.musashino-culture.or.jp/event/bunka/H1910062.html

三鷹だし行きたいと思ったのですが、公演日が10/6。。朝霧JAMとかぶってしまって行けません。残念。