Special Others/Vincent Atmicus@AX

先日相方に誘われてAXにSpecial OthersVincent Atmicusのライブへ行ってきました。Vincent Atmicusは流石。周りは踊ってなかったけど 笑、しっかり踊らせてもらいました。若干音がモアモアしてたのと前回見たときより太田さんが大人しめだったのが気になったくらいです。
どちらが自分の好みかと言われれば迷わずVincent Atmicusなのですが、予想以上の人気と盛り上がりっぷりに驚き、Special Othersについてあれこれ考えてしまいました。
■「スペアザはJAMバンド版のPE'Zである?」
PE'Zがお茶の間にも受け入れられるよう非常にメロディアスなJAZZ風ロックをやっているのと同様、スペアザもJAMバンドというフォーマットを採用した限りなくロックに近いバンドなんじゃ(当たり前?)。なんでメロディアスなヴォーカルラインとは当然親和性が高いし、実際曲中に歌らしきパートがあったりします。当然PE'Zでいうスズモク(だっけ?)のようなヴォーカリストとの共演機会ってのは今後十分予想されそうな展開ですね。ギターとキーボードのテーマパートなんてまさに「歌ってる」って感じだし。
PE'Zと比べると若干演奏力に見劣りしますが、けれどそれゆえにグループでまとまってる印象(よく言えば運命共同体的な)とアウトドアーな見た目と相まって僕より年下の人たち(ゆる世代、とか言われてるらしい)なファンは等身大、丁度いいと感じてるんじゃないかな。メッセージの押し売りが無く、ポジティブで楽しい。隆盛を極めつつあるフェス文化ともマッチしているという。
それにしてもライブは盛り上がってた。特に反応が大きかったのはとにかくポップなメロディとわかり易い展開で押し切る初期の曲だったんだけど、個人的には本場ぽくならないブルース風味の曲や、ハウシーなノリの堅いビートにライ・クーダーみたいなギターが乗っかるミドルテンポの曲だったりとおそらく最近作られたと思しき苦労の跡が見え隠れする曲の方が面白かったな。スペアザのルーツなのかな?少し前に流行ったソウライブやメデスキみたいな所謂最近のジャズファンク〜ジャムものと言われて想像するようなものとは違った方向に進化してるのが興味深いです。ダッチャンボみたいに相も変わらずクソつまんないポジティブ風なメッセージを垂れ流してるようなバンドよりもよっぽど好感がもてるぜ。
とはいいつつもアンコールのとき芳垣さんとのセッションで気合いが入ったか、キーボードソロが思いっきりメデスキみたいだったけどね。