2008年極私的ベストディスク

遅ればせながら。。

極私的2008年ベスト1はコンジュアの日本盤です(オリジナルは2006年発売)。
■Conjure 『Bad Mouth』

Bad Mouth

Bad Mouth

キップ・ハンラハンプロデュースの怖ろしく濃密で目眩のするような2枚組。詩人/作家でもあるイシュメール・リードの歌唱を始め妖しく呪術的なエキゾ/ラテンジャズ〜ロック、ブルースの怪作。アメリカの深さ/広さを強烈に感じました。ECMの諸作品では割とつまらないデヴィッド・マレイのサックスやビリー・バングのヴァイオリンが炸裂してるのも嬉しい!


以下、順不同です。
■Atomic 『Retrograde』

レトログレード

レトログレード

ノルウェー産、当代最強のジャズバンド、ライブアルバム『The Bikini Tapes』以来の3枚組!派手さを抑える代わりに全編に漂うピンと張った様な緊張感。青い火花が飛び散るような5人(怪物ニルセン・ラブを筆頭に全員、鬼)の即興演奏の応酬にあっという間に時間が過ぎます。3枚目のライブ盤はただただ興奮。5枚組が出ても買います。


■PARA 『Curriculum』

CURRICULUM

CURRICULUM

山本精一率いる変拍子バンドの2枚目。頭も体も踊れるブレイン・ダンス・ミュージック。千住さんの洗練されたドラミングも聴き所。一番聴いたかもしんない。


■till the old world's blown up and a new one is created 『S/T』

Till the Old World's Blown Up

Till the Old World's Blown Up

フェネスとラディアンのドラマー(マーティン・ブランドルマイヤー)とコントラバス奏者ヴェァナー・ダフェルデッカーのコラボレーション作。即興的なセッションを行い、その素材を編集/リアレンジを施した、即興・コンポーズどちらにも片足を突っ込んだ何ともジャンル特定不可能なCD。『Black Sea』も素晴らしかったけど、個人的にはコチラっす。


belle & sebastian 『The BBC Sessions』

Bcc Sessions (Dlx)

Bcc Sessions (Dlx)

ベルセバの未発表曲含む2枚組。BBCスラジオ録音の「あの頃」のベルセバが堪能できる1枚目のいいんだけど、ベルベッツやシン・リジィ(!)などひねくれたカヴァーも華を添える終始アップリフティングなベルファストのライブ盤が素晴らしすぎて聴いてる間中ニコニコ。何より全曲イイ、ってのが驚きです。


Flying Lotus 『Los Angels』

Los Angeles (WARPCD165)

Los Angeles (WARPCD165)

Warpから出たJ Dilla直径のイビツなビートアルバムでヒップヒップの現在進行系。朝霧での狂ったB-Boyぷりもサイコーでした。間違い無く今年の「私のお気に入り」ですよ。