最近読んだ本

蕁麻疹引いてきました。医者から貰った薬は効きます。酒とカレー(つまり、辛いもの)は止められておりますが。あんまり血の巡りを良くしちゃだめってことですかね。

さて忘れないうちに年末から最近まで読んだ本の感想をばメモを。

猛スピードで母は (文春文庫)

猛スピードで母は (文春文庫)

イルクーツク2の長嶋有さんです。恥ずかしながら読んだのは初めて。。しかも読んだ理由は相方から借りたから・・・。でこの本は短編『サイドカーに犬』『猛スピードで母は』の2本立てでした。
すごく淡々とした語り口。クールではないけど近づけもしない感じだ。読んでて2本とも遠いところのお話のような(非常に分かりにくい比喩ですが)気がしていて『サイドカーに犬』はセピア色に、『猛スピードで母』は文字通り?靄(霧)が掛かっているようで安易に物語にアクセスできないし登場人物に感情移入なんて僕にはできなかった。ただ2篇目の少年の感情の機微とした動きにはハッとさせられた。これだけじゃ僕にはまだわかんないな長嶋有

ジャージの二人 (集英社文庫)

ジャージの二人 (集英社文庫)

で、直後に『ジャージの二人』を。これも表題作と後日談『ジャージの三人』の2本立て。
相変わらず淡々としてるんだけどこちらには前のものにはあまり無かった氏のユーモア感覚が大々的にフューチャアされていて非常に面白く読めたし(2回ほど読みながらニヤッとしてしまった)、「低空飛行」な設定ながらもとても爽快な後読感。好感が持てました。その理由は、実際小説家である作者自身が恐らくいくらかは投影されているであろうユルくて不器用、上手く世渡りなんて出来そうもないであろうマジメな主人公の、逃避と上昇が控えめながらも丁寧に/とても平易な言葉で描かれていたから、です。僕は作者を非常に正直な人なんだろうな、と勝手に想像してしまっています。
こっちも読んで少しは長嶋さんとお近づきになれたかしら、と思えた2冊の読書でした。次はどれを読むべきですかね。

ヴォネガット、大いに語る (1984年) (サンリオ文庫)

ヴォネガット、大いに語る (1984年) (サンリオ文庫)

没後爆笑太田のプッシュなどにより盛り上がってる気がするヴォネガット。僕は『タイタンの妖女』が好きです。雑誌等に掲載されたエッセイなどを集めたこの本は、面白いものも有り、明らかに面白くないものも何編か有りますが、ヴォネガットの思考の方向が明快に見えてそれが良かった。かなりユーモア交じりですが「マルチチュード」のようなもの(ちょっと違うか?)を提起しているのが興味深かったです。

これは今読み途中。内容について僕如き何も語れませんが、取り合えず、『弓と竪琴』執筆後のもう既に大御所の域の作なのに、この好奇心と実直かつ真摯な視点は素晴らし過ぎる、と思うのです。

追記(ショック!)

今、何の気なしにZOZOWALKERの篠原ともえブログを読んでてビツクリくりくりクリックリ。なんとこないだUNITのライブのしのらーDJ中にアミーゴこと鈴木亜美も出てきて1曲歌ったそうではないか!見逃した!田中美保と並ぶ好みのタイプなのに・・・。ああ、なんてこった。